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求めるてのひら
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高校生×小学生:義兄弟
(嘔吐)
朝、朝食に降りると
義理の母親から
弟が起きてないから起こしてきてと言われた
めんどくせぇなと思いながらも
弟の部屋に向かう
こんこんと部屋の戸を叩く
しかし、何の返事もない
あーもう
まだ寝てんのかよ
めんどくさい
いらつきながら戸を開けると
つんと鼻をつく匂いがした
「に……ちゃ………」
がちゃりという音に気が付いたのか
弟が俺を見る
ベッドの上に座り
手をぐちゃぐちゃに濡らし
真っ白なシーツがゲル状の物で汚れている
吐いたのだと分かる
「に…ちゃ……げーしちゃ……た……に……ちゃ…」
俺を見るなりぼろぼろと涙をながす弟
いっつもうっとおしいのに
いっつも跳ね除けるのに
今回ばかりはそんなこともできなかった
かわいそうにみえた
「あー、泣くな。具合悪かったんだろう⁇」
涙でぼろぼろな弟を抱き上げる
自分が汚れるのも顧みず
いつも弟は俺に抱かれることを望むから
弟はこくりと頷くと
「ぽんぽん…いたく…て……」
「今も、痛い⁇」
「今は、だい…じょ…ぶ…」
「まだ、吐きそう⁇」
「だい…じょ……うぅっ…」
弟が口元に手をよせた
ぐちょぐちょになったてのひらで口を覆うから
顔もぐちょぐちょに汚れる
俺は弟を抱いたままトイレに走った
途中でこぽりと音がして手を汚したけど
何とか大きな波がこないままトイレにたどり着く
トイレの蓋を開け
トイレに俯かせてやり
背を撫でる
「うぅっ……うえっ……ええっ………」
ぴくんぴくんと背を動かし
ぼたぼたと口から胃の内容物が吐き出される
小さな体のどこにそんなに物が入っていたのだろうと思えるほど吐き出し
内臓さえも吐き出しちゃうんじゃないかと思えるくらい
弟は吐いた
そして、吐き終え弟はくたりと力なく
トイレにもたれた
「おいっ、大丈夫か⁇おいっ…」
弟は意識を失い
反応にも答えない
慌てて母親にいうと
救急車が呼ばれ病院に運ばれる
俺は気が気じゃなくなった
あぁ、あいつの言うこと聞いてやればとか
なんでいっつも邪険に扱ってしまっていたんだろうとか
そんなことばかり考えてて
小さな弟が死んでしまうと思った
けれども、病院に着くなり
点滴をされ数時間後に目を覚ました弟は
俺を見るなり「に…ちゃ…」と俺を呼ぶ
嬉しくて涙がこぼれた
いっつもうっとおしいけど
いっつもうるさいけど
なんだか俺はお前がいないとダメになってるみたいだ
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