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4月28日『ヨツバの日』(出会い編)①
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『傷つけたくないし、傷つきたくない。
好きだけど、傍に居れない。
怖いんだ。吏弓の存在自体が…、怖いよ』
彼は僕を、恐れた。
彼に傷を刻む僕にも。
恐怖の余り、僕を傷つけてしまった自分にも。
僕の右目の目尻から耳にかけ、真っ直ぐに走る裂傷痕は、怯え錯乱した彼に刻まれたもの。
一歩間違えば、僕は、右目を失明していた。
その裂傷痕は、彼に、恐怖と不安を与えた。
いつか僕の機能を、奪ってしまう。
彼は、それを心配した。
僕は髪を伸ばし、その後を包み隠した。
でも。
ただ、傍に居るだけでも、彼は怯えた瞳を僕に向けた。
このままじゃ、仕事にならない。
同じ会社に勤めていた僕は、会社を辞めた。
彼の前から姿を消した。
ごめんね。
僕が正しく人を愛せないから。
僕の愛が曲がっているから。
僕の傍に居たら、君の人生までもが、曲がってしまう。
僕は、普通に、恋愛できない……。
男にしか抱けない恋心。
暴力的になってしまう愛情。
僕は、普通じゃない。
普通じゃない僕が、欲を満たす為に選択したのは、性奴隷の【購入】だった。
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