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6月26日『雷記念日』⑤【 END 】
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怯えていればいいのに、と放置したのに……。
「お帰りなさぁ~い」
ヨツバは、酷く楽しげに、僕を迎えた。
……忘れていました。
ヨツバは、そんなに賢くないコト……。
はぁっと溜め息を吐く僕に、ヨツバは、こそこそとテーブルの上を片付ける。
「何、してたんですか?」
訝しげに問う僕に、ヨツバは、ニカッとした笑みを浮かべた。
「雷様に、お臍を狙われるから、隠した!」
ヨツバは、ばっとシャツの裾を捲り、腹を突き出した。
ばばんっと効果音でもつきそうに、腰に片手を当て、仁王立ちするヨツバの臍には、ぺたんと貼られた絆創膏。
「お臍を探しに来た雷様にお腹冷やされて、お腹壊すんでしょ? これで雷様もお臍見つけられないし、冷やされないから、お腹壊さない!」
俺、天才! と、言わんばかりの自慢顔。
「これで今日は、心配ないよ」
ニッと歯を見せ笑うヨツバに、僕は、言葉を失った。
深い溜め息を吐き、ヨツバの腰を、ぐいっと引き寄せる。
唇が触れそうなほどに近くなった顔に、にっこりとした笑みを浮かべる僕。
「覚悟は出来てるみたいですね」
グッと深くなる僕の笑みに、ヨツバはやっと『お仕置き』の言葉を思い出す。
「ぁっ……」
すぅっと静かに引いていくヨツバの血の気に、そのまま唇を吸い上げた。
ヨツバの口腔内を舌で愛撫しながら、そのまま床へと押し倒した。
ちゅぱっと音を立て離した唇に、透明の糸が滴った。
糸の先、ヨツバの顔は、キスに当てられ真っ赤に染まる。
百面相のようにコロコロと変わるヨツバの顔色に、僕は笑いながら、また、キスを落とした。
雷鳴の轟く部屋で、僕の雷も、ヨツバへと落ち、焼き焦がす。
ヨツバは雷のように、…猫のように、ゴロゴロと喉を鳴らし、雨音に負けぬほど、喘ぎ啼く。
ヨツバの声が嗄れるまで、今日はじっくりと攻めてあげよう……。
※お臍に絆創膏は、ネタを頂きました♪
(。-人-。)ありがとう♪
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