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再会したのだが…
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んん……なんだか…くすぐったい…
肩もなんだか重い……それにしても、さっきから生暖かい息が顔に…………!?
目を開けるとそこには1頭の白豹がいた
綾「○☆%#$\*¥°$!?!?!?!?」
な、ななななっ何故、俺は…
俺は豹に押し倒されているんだぁあああ!?
ちょっと待てちょっと待て、お兄さーん!(←古っw)
じゃなくて!お、落ち着け俺!
何がどうなってこうなったのか思い出そう!
蒼が来た→借金取りが来た→眠らされた→拘束された→変な薬を注射された→それから……雷にぃと風にぃだ!
そうだ、雷にぃと風にぃが来てくれたんだ!
…ん?って事はここは2人の家で…目の前の豹は…兄ちゃん達のペットか?
豹「グルグルグル…」
豹は甘えた声を出しながら綾瑠の頬に擦り寄る
兄ちゃん達ペットだったら警戒する必要は無いよな
うわー、初めて豹に触ったー!
綾「擽ったいだろー、やめろよー」
その時、綾瑠の大好きな香りがした
綾「あ、れ?…この匂い…もしかして、風にぃ?」
豹は綾瑠の言葉に対し目を細め、顔を舐めた
綾「ほんとに?」
雷「本当ですよ」
綾瑠の言葉に答えたのは目の前の豹ではなく雷翔だった
綾「雷にぃ!」
声のした方を見ると、其処にはやっぱり会いたくてたまらなかった雷翔がいた
雷「風翔、そろそろ綾瑠の上から降りてください」
風「グルルルル」
う、うわあぁ…雷にぃをめっちゃ威嚇してるし…って事は絶対風にぃだな、うん
雷「風翔、我儘も程々にしてください」
…あ、ヤバい、この笑顔はキレる前の顔だ
綾「ふ、風にぃ?1回降りて?ね?」
綾瑠は風翔の顔を両手で撫でながらそう言った
風 [ったく、分かったよ!]
風にぃの声が聞こえた…いや、聞こえたと言うより頭の中に直接響いたような感じがした
雷「クスッ…綾瑠、風翔の声が頭の中に
直接響いた感じに聞こえて変に思いましたね?」
綾「な、なんで分かったんだ!」
俺、口に出してないよな…
雷「なんでだろう、って顔に出てましたよ」
綾「あ…そう、なんだ…」
雷「まぁ、それはさておき。
さっきの風翔の声はその解釈で合ってますよ、私達は
豹の姿になった時に鳴き声しか出せない分、
相手の頭の中に直接自分の声を響かせるんですよ」
綾「へぇ、凄いね!…てか、ちょっと待って…
私達って事は…雷にぃも豹になれるのか?」
雷「もちろん。なれますよ」
綾「マジで!見たい!」
雷「うーん…綾瑠の頼みですし、仕方が無いですね」
綾「やったー!」
俺は上体を起こしベットの上に座る
今更だけどさ…普通の人間には無理なことだよな……兄ちゃん達は一体何者なんだろ…?
まぁいいや、とりあえず豹!
雷翔が目を閉じるとその体が光に包まれた
そして、光の中から現れたのは風翔とは対色の真っ黒な豹だった
綾「わぁ!」
雷 [綾瑠、聞こえますか?]
綾「ああ、聞こえるよ!」
雷 [それなら良かったです]
風 [なぁ…俺にも構えよ]
綾「あ、風にぃごめん!忘れてた!」
てくてく、ボスッ
風翔は少し不機嫌そうだったが、綾瑠の側に寝そべり腿に顎を乗せ、喉を鳴らした
風「グルグルグル…」
綾瑠は風翔の頭を撫でた
綾「風にぃ可愛い……あ…雷にぃもこ、こっち来いよ」
綾瑠は少し戸惑いながら雷翔に向かって手招きした
すると雷翔は目を細めベットから5mくらい離れている場所だったが、綾瑠目掛けてジャンプをした
次の瞬間、驚くことに雷翔はベットの上に着地した
綾「雷にぃ凄い!」
雷 [これくらい普通ですよ]
風 [俺にだってできるし…]
あ、風にぃ拗ねた…初めて見たかも
風 [何、ニタニタしてんだよ]
綾「風にぃが拗ねたところ初めて見たから」
雷 [だそうですよ]
雷翔は綾瑠に寄り添うように座りながらそう言った
風 [なんだよ、それ]
綾「えへへ、ごめんごめん、怒んな…!?」
ドクンッ
綾「え…何?」
風 [あ?どうした、綾瑠?]
綾「やだ…やだやだやだ、何これ!?」
雷 [綾瑠、落ち着いてください!]
綾「熱いよ…あ、………助けて…」
身体中が熱い…なのに、震えが、止まらない…
綾瑠は自分の身体を両腕で抱きしめた
風 [チッ…、何か盛られてんな…
おい綾瑠、俺らが来る前に何された]
綾「注、射…薬……」
雷 […もう少し縄と鎖で絞めておくべきでしたね]
風 [ああ、逆さ吊りだけじゃ足りなかったな…
俺らの綾瑠に手を出して、次に会った時は
ただじゃおかねぇ]
雷 [とにかく、今は綾瑠を何とかしなくては]
2匹は顔を綾瑠の顔に近づけた
雷 [綾瑠、熱い他何かありますか?]
綾「ゾク、ゾクする…どうしよう…雷にぃ」
雷 [熱くてゾクゾクする、ですか…]
風 [すまねぇな、綾瑠…]
風翔は謝りながら綾瑠の頬を舐めた
綾「やああぁっ」
雷&風 […っ…!?]
綾「やだ…舐めちゃ……やだ」
風 [雷翔……これ……完全にアレだな]
雷 [ですね……]
綾「うぅっ…これ、何か分かった…のか?」
風 [ああ、そりゃあ…]
雷 [媚薬…ですね]
綾「媚薬?」
雷 [はい…すみません、綾瑠…
こんなことになってしまって…]
綾「…いいよ、だって助けてくれたし」
風 [だけどよ…]
綾「いいって…出せば治るだろ?」
………ニヤリ
風 [ああ、治る]
綾「風…にぃ?」
風 [手伝ってやるよ]
綾「ふえっ!?」
雷 [ですね]
綾「な、なんで!」
風 [なんでって…なあ?]
雷 [クスクス…はい]
綾「答えになってない!」
綾瑠は後ずさる
風 [逃げんなよ]
綾「この状況で逃げない方がおかしいよ!」
2人はどんどん綾瑠に迫って行く
……トン…
背中にヘッドボードに当たった
雷 [綾瑠、もう逃げられませんよ]
風 [観念しな]
綾「っ……は、ぃ…」
綾瑠は2匹の有無を言わせないオーラに頷くことしかできなかった
まさに、餌を目の前に置かれた獰猛な獣と獣の前に置かれた餌も同然だった
なんでこうなるんだよー!
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