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合言葉 2
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水神?水の神様ってことか?
雷「また水神ですか…」
風「いくら水神があんたの親代わりだとしても
接点とか多すぎねぇか?」
成「単に他の子よりも手のかかる子だっただけやろ」
綾「兄ちゃん達は水神って奴のことを知ってるのか?」
風「姿形は見たことないから知らねぇが
どんな奴かは少しだけ知ってる
まぁ、聞いた話の中でだけだがよ」
成「水神はこの世にある全ての水を生み出した神や
そんで俺、俺の前世の蛇神の誕生の立会人やった
つまり、俺の親みたいなもんや」
綾「そんなことが本当に現実にあったんだな」
神が生まれた瞬間か…想像もつかないな……
成「ほな、話戻すな。水神の神力は当たり前やけど
水や。つまり、この蛇紋石は埋め込まれとる水分を
適度に吸収して風化を防いどるんよ」
綾「へぇ、でもさ、それ無くなったりしないのかよ?」
成「水神が消滅させられこの世から抹消されん限り、
これは永遠に無くならんよ
今は転生してどこかにおるからな」
綾「へぇ…」
神ってすごいんだな。てか、成希もその生まれ変わりだし、兄ちゃん達も力…神力だけは持ってるみたいだし、3人合わせたら最強なんじゃないのな?
綾「なぁ、成希」
成「なんや?」
雲の上の景色はすごく綺麗で、もっと色々聞きたいんだけど…
綾「話変わるけど、あとどれくらいで着くんだ?」
速く裏社会を見たいし、魁虎って奴にも会いたい!
成「もう少し言ったら雲の下に降りる
ふっふっふー…綾瑠ー、腰抜かすんやないぞ?」
はぁ?こいつは何言ってんだ?
綾「降りるだけで腰を抜かすわけないだろ?」
どうせ景色が普段とはかけ離れているぐらいだろう、あるいは見かけが人間じゃない奴がたくさんいるとか
成希はそんな綾瑠の応えにふっ、と笑い言った
成「ほな、そろそろ雲の下に降りるで」
成希がそう言うとその通りに綾瑠達を包んでいる光の透明な球体は降下していった。綾瑠はこれから見る光景に興奮と緊張を覚えた
成「もうすぐや」
裏社会…どうな世界なんだろう。こっちの世界と変わらないのか、想像を超えるぐらい綺麗なのか…それとも…恐ろしいのか……
綾瑠はそんなことを考えていたが、すぐにその思考は断ち切られた。何故なら綾瑠の目の前に広がる景色は今まで見たこともないほどの絶景だったからだ
雲の下から見た空は黄金色に輝き、下は色とりどりのグラデーションがかった花の絨毯が広がっていた。そして、遠くにいても分かる程の大きな門が建っているのも見えた
綾「綺麗だ…」
こんな景色生まれて初めて見た…此処が裏社会。兄ちゃん達が治めている世界。成希の言ったことの意味がやっと分かった…確かに抜けそうだ。いや、それより度肝を抜かれそう、っての方が合ってるな……
成「なぁ、綾瑠」
綾瑠は成希の呼びかけに振り向き、なんだ?と応えた
成「俺はさっきお前を声の支配者にしたやろ?」
綾瑠はああ、と頷きそれがどうしたんだ?と首をかしげた。不思議に思ったのは雷翔と風翔も同じだったようだ。2人も成希に視線を向け、じっと見た
成「支配者ってのは相手を操るわけやから
力が強いのは全員想像つくやろ?」
3人はほぼ同時に相槌を打った
成「支配の力はな、元々世界を生み出した神が
争いの絶えん国をどうにかしたくて生み出した力なんよ
昔は生み出したこの力の一部を
長になる質がある奴に授けた。
せやけど、今のお前にはその力が全部入っとる…
これがどういう意味か分かるか?」
綾瑠と風翔は首をかしげたが、雷翔はまさかっ!と声を上げた
成「雷翔、今お前が想像の通りやで」
綾「雷にぃ、分かったのか?」
雷「綾瑠の前世が、神の可能性が…高い……
ということですか?」
成希は正解や、と言い真剣な顔をして3人を見つめた
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