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番外編 "気に入られてはいけない"
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管理人のおじさんはマンションに住む若者を見て
「元気だねぇ、頑張ってね」
そう声をかけている。
行方不明になった女性もだ。
ただ一つ、違う点をあげるとするならば
「元気だねぇ、頑張ってね……可愛いねぇ」
その噂を知った青年は背中に冷や汗をかいた。
確実にあのおじさんが女性を誘拐した、と悟ったのだ。
だが証拠もなければ目撃情報もない。
「まぁ…俺は大丈夫だろ…」
そんな思いで今日も仕事へと向かった。
いつものように花壇の手入れをしていたおじさんに挨拶をする
「おはようございます!」
「おぉ、おはよう。今日も元気だねぇ、頑張ってくるんだよ。
可愛いねぇ」
この言葉を最後に、青年は意識を失った。
朝、人通りの多いはずなのに、青年が姿を消した。
目撃情報はゼロ。
誰も知らない。
行方不明になった者達がどこへ行ったのか。
生きているのか。はたまた…死んでしまっているのか。
それはおじさんにしか分からない。
「可愛いねぇ…元気だねぇ…」
1人、部屋で彼らを見てそうつぶやく。
彼らにの目に光はなく、喋ることもしない。
それは、喋るとこを諦めたのか、しなくなったのか
出来ないのか。
誰も知らない。
今日もまた、社会へ飛び込もうとする者が…マンションの契約へやってきた。
「いいねぇ…可愛いねぇ」
――――――――――――――――――――――――
原「え、怖い話…」
佑「いろんな意味で鳥肌モノだわ」
古「またオリジナルか?」
花「またとか言うなよ!」
これから夏に向けて、また皆で仲良く怖い話大会、開きましょう!
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