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体育祭が始まる
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毎日、毎日、体育祭の練習の日々が今日で終わりを告げる。
何日も外にいたから白かった肌も真っ赤になったし、夜のシャワーも痛かった。
明日は体育祭、本番。
雨よ降れ‼︎って思って、降れ降れ坊主を作った。
照る照る坊主を逆さにベランダに吊るす。
キミに何してるの?とか言われたけど、それに対してはにっこりと雨乞いと答えた。
キミは呆れたように笑ったけど「雨、降ればいいね。」と言ってくれた。
そして、当日。
願いは虚しく天気は晴れ。
ボクはいつものようにキミに起こされて「あと五分…。」を繰り返す。
「もう五分なんてないよ。」
とか言われても、今日は眠っていたかった。
「やだぁ…サボるぅ…。」
またずっと外だし、めんどくさい。
キミは渋るボクの布団を無理矢理引きはがし、起こすと体育服に着替えさせる。
抱えられて、リビングに降りて、椅子に座らされて…目の前には卵、ハム、レタスなど色とりどりの具材が入ったサンドイッチにコンソメの香りの効いた野菜スープ。
匂いにごくりと喉がなる。
朝ご飯に騙されてボクは目を覚ます。
「今日はイベントだから、オレの好きにさせてもらうよ。」
そう言ってキミがボクの髪に触れ、ボクの髪をいじる。
イベントの時だけのルール。
イベントの日はキミがボクの髪型を決める。
いつもより気合のこもった髪型。
いつもはコームだけで作られる髪型だが、こんな日はヘアアイロン、ワックス、髪飾りが使われる。
今日は右側に編み込みを三つされ、あとの髪は左にまとめられふわふわとウェーブがかけられた。そこに自分の組みである青色の鉢巻が撒かれる。
「よし、出来た。」
食べ終わる頃に出来上がった髪型。
今日もかわいくできていてすごく嬉しい。
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