アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
翌朝
-
「いっ……」
「トーマさんトーマさん!そんちょーが呼んでる!」
圧し掛かられた腹を押さえながら起き上がると、リサちゃんがもう起きていた。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「あぁ……はい。ありがとうございます」
母親も早起きだな……自分も早起きには自信があった方だが。
「ママ!トーマさん、そんちょーが呼んでるの!」
「まぁ……トーマさんが、村長に?」
顔を洗ったところから戻ってくると、リサちゃんに腕を引っ張られる。
「そんちょー!トーマさん連れて来たよ!」
「あふ……おはようございます」
「あら、おはよう。よく眠れた?」
「リサちゃんのお蔭で……久し振りに地面以外で寝ました」
村長に言われ、つれてこられたのは少し離れた小屋。リサちゃんたちの家と比べると小さいが、住めないことも無さそうだ。
「トーマさん、よければあの小屋を使っていただけないかしら」
「……つまり、この村に住んでよいと?」
「えぇ。歓迎するわ。それに、旅人が居る村には幸福が訪れるのよ」
「へぇ……」
「一通りの生活に必要なものは揃っているわ。どうぞ、よろしくね」
「よろしくお願いします。村長」
こうして、マハザ村での生活が始まった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 42