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復讐に燃える 1
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麗らかな春。俺は高校3年生になった。いよいよ受験の年だ、なんて堅っ苦しい事は言わないで、高校最後の1年を楽しく過ごしたい。なんて思っていたのが昨日の話。じゃあ今日は何を考えているかって?
それは…
「アイツ、雅(みやび)の事、振ったって?」
「…なんだ、もう知られちゃったんだ。」
「はっ…マジなのかよ…アイツ、ぜってー許さねぇ。」
雅は俺の一つ下の最愛の弟。昔から俺について歩いて「カイ君カイ君」って懐いてた。普通、そういう弟をウザいって思うものかも知れないけど、俺の弟は誰がどう見ても天使な可愛さで、ウザいわけがなかった。むしろ、俺が守らなきゃっていう正義感でいっぱいで、なんだかそれは今も変わらない。
そんな最愛の弟が、昨日、恋人に振られたらしいという噂を聞いた。雅と俺は同じ高校に通ってるから、そういう噂も必然的に耳に入っちゃうわけで。帰って来て早々に、俺は雅に噂の真相を聞いたら、苦笑いを浮かべながらそう言ったんだ。目元は赤くなっていて、泣き腫らしたみたいな顔が可哀想で。
なんで俺はすぐに気付いてやれなかったんだろうって後悔した。
だから許せるはずがない。
1年間付き合っていた雅の恋人を。
俺は許せない。
絶対に仕返ししてやるんだ。
それにそのチャンスが俺には巡ってきてると思うんだ。
だって、
雅を振った憎き元!恋人って奴は、
3年生になった俺の、
担任教師なんだから。
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