アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
天野目線。2
-
先生の白衣に包まったまま、俺はこてんと地べたに寝転んでいた。
汚れるからやめろって言われたけど
もう既に汚れてしまった以上仕方ない。
先生は諦めて何も言ってこないし、俺も動くのが面倒だったから寝転んだままゴロゴロと暇を持て余していた。
それでも、先ほど中に出されたものが中で熱く蠢いて熱をおびる。
…好き、だったのにな。
先ほどまで俺を抱いていた男、要 (かなめ)の事を思い出してキュッと胸が苦しくなった。
もしかしたらコレは天罰なのかもしれない。
要には彼女だっているし、俺のことを好きなわけでもない。きっとこれは強引に誘った俺への罰…。
…要は俺を好きじゃない。
そう思うと酷く苦しくて、同時に
友達にはもう戻れない後悔に
怖くて身を縮め、肩を揺らした。
要は優しい男だから、俺の強引な誘いにも断れずに手を出してくれたんだ。
でも、その生半可な優しさが逆に辛い。
もうひと思いに罵倒でもかまして断って欲しかった。
じわり、目頭に熱い涙が浮かぶ。
「大丈夫か?」
突然、背中側から声が聞こえた
荒木先生の声。
ハッと我に返って俺は涙を拭う。
背中を向けてるから、幸い泣いていることはバレなかったけど、俺の異変には気付いたんだろう。
「大丈夫」
そういった俺の声は大丈夫じゃなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 81