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だめ?
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ぎゅぅっ、と抱き締めてくれる陽樹の腕の中で、俺は幸せいっぱいだった。
なんというか....陽樹と両想いになって、付き合えとも言われて....。
ちょっと幸せ過ぎて涙が出ちゃったんだよ...。
「.......お前さ、あんまり泣くなよ。結構びびるんだぞ、泣き虫」
「そ、....っ、んなに、泣いてなんかねぇ、もん、」
呆れた様に呟く陽樹に、何とか言い返す。
....実際図星だけど。
大体びびるって何だよ?
「......でもまぁ、えろいし可愛いからたまには良いわ」
涙の跡をなぞりながらそう言うと、陽樹は意地悪に笑った。
ぅぅ、.....何で今日こんなに優しいの。
また好きになっちゃいそうなんですけど...。
俺ばっか好きになるとか...そんなのやだし...。
「....何だよ、それ....」
恥ずかしいけど、陽樹と向かい合わせに抱き合って、呟いていた。
「....さぁな」
誤魔化されたけど、頭撫でられちゃったら、何かなんでも良くなっちゃって、突然眠気が襲ってきた。
「ん......」
「.....日向?....ねみぃのか」
「...ぅん....」
ぐるぐると目を擦って、こくんと頷く。
「....陽樹のうで.....あんしんする....から、...ねむく、なる...」
....んー、...何か、よく分かんなくなってきたぁ....。
「.....あ、そ.....。寝るならこの体制だけはやめろよ」
「ぅぇえ......、そんな.....、やら.....」
「やらじゃねぇよ!!俺の足が良くねぇんだよ...!!」
むー、...そんなに怒る事ないじゃんかぁ....。
くっついてられるし、一番良いのにぃ....。
....ぁーあ、...このままが、いいなぁ。
「......んぅ、.........だめ?」
ぎゅっと抱き着く腕に力を込める。
....今日だけだよ。今なら甘えられるから。
「っ、.........っぁー、もう...」
「....今日だけらから.....、おねがい......はう....き....」
ぼーっとした意識のまま、陽樹が優しく耳元にキスしてくれたのを最後に、俺は眠りに落ちた。
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