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寿命だと、医者は言っていた。
苦しんではいなかったはずだと。
「良かった」心からそう思った。
苦しまなくて良かったと。
最後に見たじいちゃんの顔は、本当に穏やかで、俺はその顔を目に焼き付けながら「じいちゃん、ありがとう。ゆっくり休んでね。」と別れの言葉をかけた。
涙はながさなかった。泣いたらきっとじいちゃんが心配する。
優しいじいちゃんのことだ、泣いたりなんかしたら心配しすぎて成仏できないなんてことになりかねない。
大丈夫だよじいちゃん。俺は頑張れるよ。頑張って生きていくよ。
だから、ゆっくりやすんでね…。
さようならじいちゃん。
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