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俺が話を聞いてやる
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返事を待っていると、突然そいつは俺のことを指差して叫んだ
「榎本潤!!!?」
そんな反応を見て悲しくなって本音がもれた
「なんだよ........ 人を疫病神みたいに言いやがって」
挙げ句の果てには弁当を食べるのを邪魔されたと主張された
泣いているのを見られたのも理解しているようで、顔を真っ赤にしていた
それでも冷静な口調でたんたんと冷たい声が返ってくる
聞かれてないことを願っているみたいだったから言ってやった
「ここで泣きながら弁当食べてたら気になるんだよ」
そこでいつもそいつが泣いてる顔を思い出して、強くあたることができなくなる.........
自然と口から言葉が溢れ出た
「俺が話を聞いてやる!!光栄だと思えよ!!」
そういって満面の笑みを見せてやると、そいつは驚いたような顔をして、最後にふふっ... っと笑った
じろじろ見られているのが気になって仕方なくなった
「なんだよ... 人のことじろじろ見やがって........ 」
「........ 」
「そういやーさ、お前、名前は?........俺、人のことお前って言うの嫌いだから教えてほしいんだ... あと、俺には潤っていうっちょーーーー!!!いっけてる名前があんだからな!!ちゃんと名前で呼びやがれ!」
ふふんっと得意気に言ってやったけど、そいつはすぐに返事をくれなくて沈黙が流れる
再び口を開こうとするとそいつが答えた
「........ 星 、井坂、星」
俺は答えに満足して首を縦にふった
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