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「あっ、の、ご主人……」
「救急箱はどこ?」
急かすように早口で話すご主人に気圧され、掴まれて動かせない右手とは反対の左手で、棚の上を指さした。
「そこ座って」
僕からしたら高い位置のものをひょいと取り出す。
僕はいわれるがままにパイプ椅子に座った。
「傷見せて」
なんで、この人は僕にこんな事をするのだろうか……
「ちょっと深い……。一旦水で洗おう」
「えっ、や……ん゛ん、やだ!!」
一瞬、地声が出そうになり、咳払いで誤魔化す。
だけど、この人に通用するか……。
「やだじゃない。雑菌が入ったらどうするんだ」
低い声音で怒られ、僕は少ししゅんとなり、おずおずと従った。
部屋の一角の流し台。
ご主人は、僕に被さるようにして背後から右手を掴む。
背中とご主人の身体が密着する。
ご主人が水を流し、躊躇する僕の手を水に近づけた。
「や、やっぱりやだ!!」
僕も抵抗を図る。
こんな深い所に……
痛いのは目に見えている。
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