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「んっ、ふぁ……ぁん……」
ヌチャ──クチャ──
イヤラシイ音が室内に響く。
角度を変える度、僕の口から声が漏れる。
「んん、ふ……ぁ……ふ」
晴山さんの舌は口の中で暴れる。
歯の羅列をなぞり、舌を絡めとる。
唾液がからまり、交差する。
「ぁ、んっ……ふぅ、あ、」
クチュ──クチュ────
そろそろ酸素が無くなりそう……。
クラクラとする視界。
痺れてきた唇。
鼻で息をしろとか言われたけど、そんな余裕無い!!
「ん……んむっ!?ふぁ、あっ……ん!!」
僕はびっくりして目を開いた。
なにこれ!?なにこれぇ!!!?
微弱ながらも、しっかりとした電流のようなものが、身体をかけた。
ぐるぐると回る思考。
白黒のチカチカが激しくなる視界。
晴山さんは、口の中の一点を集中的に舌で遊びはじめた。
「んっんんっ、は、ふぅぁっ!!」
早く息を吸いたい───
この快感が怖い────
そう思い、唇を離そうとすると、晴山さんは僕の後頭部を押さえつけ、自分の方に深く引き寄せた。
「んっ、んむ……、ふぁ、んぁ」
深くなったキスは、微弱な電流を、身体を麻痺させるほどに大きくなる。
逃げることは出来なくて、
僕はただ、晴山さんに奪われるしかなかった。
「っ、ぷはっ!!はぁ、はぁ、ん……は……」
ようやく離れた唇はとてもヒリヒリして感覚がない。
身体から無くなりそうな酸素を一気に取り入れる。
肩が上下し、荒い息になる。
「裕太、大丈夫?」
気遣うように話しかけながらも、晴山さんの顔は黒い笑みで染まっている。
苦しむ僕をニヤニヤしながら見ていた。
「だいじょぶ、じゃ、ない……れふ……」
濡れた唇拭い、少し晴山さんを睨む。
「そんなに可愛い顔して睨まないの。」
クスクスと笑う晴山さんはそれでもかっこよくて、全く恨めない。
「で、どんな感じ?」
どんな感じって……何が……
晴山さんのキスのことだろうか
それとも、あのビリビリとした刺激的な感覚のことだろうか
「っ……ぁの……ビリビリ……なに……」
酸素不足の脳はやっと動く。
クスッ
「あれは裕太の性感帯」
「せいかんたい……?」
聞いたことはあるけど……なんだっけ……?
「性感帯は、人が感じやすいとこ。知ってた?口の中にもあるんだよ」
知らない……そんなの……。
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