アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
彼が僕の横を通り過ぎて行くと、ホッと一安心した。ああ、良かった。なにもなかった。いや、何もなかった方が寧ろ助かる。
初対面の相手に、いきなりエレベーターの中で襲われるなんて……僕ってバカな妄想したな。
「ん?」
その瞬間、お尻に違和感を感じた。ビクッと体が反応すると僕はとっさにバッと振り返った。
『あっ……!?』
「ケツ小さいな。やっぱり俺の思ったとおりだ。あんた、男のわりには良いケツしてるよーー」
「ちょっ……!?」
彼はそう話すとこともあろうか、僕のお尻を素通り際で大胆に触ってきた。僕はお尻を触られると腰が抜けて床にペタンと倒れた。そして、顔を真っ赤にさせると口をパクパクしたまま指を指した。エレベーターのドアが閉まりかけると、彼はかけていたサングラスを一瞬外して、微笑を浮かべた。その姿を目にすると、僕は思わず胸がときめいてしまった。
何故なら、サングラスを外したその素顔の表情は色気を纏った超絶美男子だった。その美男子の彼にお尻を触られてしまった。その衝撃は自分の中では計り知れなかった。そして、エレベーターのドアは静かに閉まったのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 33