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Your kiss is sweeter than honey.
まぶしい朝 6
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ドカドカと、両手にビニール袋の美玲が入ってきた。
「ったく、こんな朝早くに買い物とか!賃金上げて下さ…い…」
美玲の目線が、ソファーを見た。
龍のYシャツを来ている、聖梨。
泣いている聖梨の両手首を持っている、龍。
「…」
「…」
「…」
3人が沈黙してしまった。
一番早く、行動したのは美玲だった。
持っていた食パンと、レタス、トマト、ベーコン、ラップが入った方を龍に投げつけた。
あとの頼んでいた卵、バター 、 酢、塩、コショウはもう1つの袋に入っていて、美玲の足下の床に落ちた。
「痛てっ!」
聖梨の手首に、両手を使っている龍は避けきれずに袋は見事、龍に当たる。
「美玲!お前…」
龍が叫んだ瞬間、美玲はスマホを取りだし言った。
「クソだと思いましたが!まさか、聖梨さんに無理矢理乱暴したなんて!強制猥褻、強姦で警察に行って下さい」
「…美玲さん、ち、違う」
『強姦』の言葉に、聖梨は驚いた。
今の状況だと、そう見えなくもないが。
「これは、合意の上だ」
龍がため息をつきながら言うが、美玲は聞いていなかった。
「前々から、酷い人だと思っていましたが!よりにもよって、聖梨さんに手を出すなんて!!マスターに顔向け出来ません!」
「美玲さん、本当に…合意なので!」
聖梨が強めに、美玲に言った。
その言葉に、美玲のスマホを持った手が止まる。
「合意?強姦ではなくて?」
「…はい」
聖梨は恥ずかしくなり、俯く。
「涙は?」
「これは!その…髪の毛?まつ毛?入ったような…」
本当のことが言えない。
「どれ」
龍が両手で、聖梨の両顎を持ち上げた。
親指で目の下の瞼を下げられる。
「…なんも入ってねーな」
「取れたんじゃない?かなっ!」
聖梨はアワアワしながら、言った。
「…聖梨さん、本当にほんと~に強制されてませんね?」
ジトーッと見てくる美玲に、聖梨は首をふった。
「本当にそうです。ご心配お掛けしました…」
「…良くはないです。ないですけど、良かった」
「だから、違うって言ってるだろ」
袋の中身を、龍は拾っていた。
「ご自分の胸に手を当てて、よーくお考えください!」
(これ以上、大変なことになる前に!)
聖梨は慌てて美玲に聞いた。
「美玲さん、買い物して下さってありがとうございます!朝食、食べてきてます?食べてないなら、これから作るので…」
「食べてないですけど…宜しいのですか?」
「はい!…って龍、美玲さんのこと睨みすぎ」
「…」
物が入った袋を投げられたことに不服らしく、龍が美玲を睨んでいた。
当の美玲本人は、気にしていない。
「荷物持って、キッチンに行って。ほらっ」
龍を立たせて、美玲の足下に落ちた袋を持ってキッチンへと行った。
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