アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「やっば、駅がデカイ」
「都会は違うな」
新幹線を降りたら地元とは全く別の景色が広がってた。
人、人、人。人の海。駅の大きさも俺が知ってる駅とは全然違う。人が塵のようだ…はちょっと違うか。高いところで言うものだよなあれは。
俺らのところもそこそこには都会?田舎ではなないと思ってたけど本物の都会違うなって思った。涼と東京に行った時も駅凄かった。一度人の波にのまれたら迷子になっちゃいそう。はぐれないように気を付けないと。
「こっからなに?自由行動?」
「自由行動は明日と明後日な」
琉生がしおりを広げてくれたから今日の日程を横から確認する。今日は京都と奈良をバスで回るみたい。清水寺とか、東大寺とか。それから金閣寺と銀閣寺。他にも後数ヵ所。まぁ殆どが歴史的建造物基『寺』がつく所だ。その間に昼食を挟んだりとかして、宿泊先に着くのは8時位。
小学生の時のは覚えてないからメジャーなところでも沢山行けるのは嬉しい。
「バスどう座る?新幹線3人でも良かったけどバスじゃん」
「どっちかが前か後ろ?」
「俺的にはルウちゃんを俺の膝の上に座らして2席を3人で使うとか」
「危ない」
俺急ブレーキかけられたら前の座席にガツンと額をぶつけてしまうやつじゃんそれ。痛いし危険だから。それの許容範囲内の体の大きさじゃないから俺。
「じゃあ、1番後ろ行くか?」
「良いね。ルウちゃんど真ん中」
「真ん中はずり落ちそうだからやだ」
出来るなら端が良い。嗚呼でも端かぁ…端は寝てしまいそうだな。となると新幹線と同じで3人の中での真ん中?
「ルウちゃんお菓子食べる?」
「どこでもそれだな」
「だって暇じゃん」
1番後ろに行って、席で言うど真ん中は琉生に譲り。席に座ったらすぐに愁の菓子袋は開けられた。
暇って。ガイドさん挨拶してるじゃん。ガイドしてくれるんだから聞けばきっと暇じゃないって。
でも食べ物に罪はないから飴だけもらった。棒つきの。可愛い。
「すーばる、こっち向いて」
「む…?」
ちろちろ飴を舐めながらしおり見たり、ガイドさんの話に耳を傾けたりしていると横から琉生に声を掛けられた。
別に無視する理由もないし、振り向いたら、それと同時にシャッター音。何故か琉生に写真撮られた。
「それ何枚目?」
「10枚目位」
そして思ってたよりも今まで撮られてた。聞くに俺が寝ている間に何枚か撮ったらしい。
でも何で俺の写真。…まさかまた涼が何か言ったの…??
「ルイちゃんマジでうけるから。外に呼び出されてそのカメラ渡されてルウちゃんの写真撮るように頼まれたんだってさ」
「脅されたの間違いだ」
嗚呼…やっぱりそうなのか。そう言えばカメラが涼が大量に買ってるのと同じだ。
修学旅行で一緒になれないから自分の代わりに撮れ…みたいな感じ?かな。
修学旅行でも涼の下僕…お疲れ様琉生。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
661 / 1113