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「っぁ…ンっ、れぇ…マジ、で待っ…!」
「俺の女王様がが可愛かったから無理」
それからはもう、俺が幾ら「待って」と頼んでも零は止まってくれなかった。
最初は動かれると苦しくて。でも他のところも一緒に触られたからだんだん気にならなくなってきて、押し寄せてくる快感は強くなっていった。
零は基本、俺のペースに合わせてくれる。初めはゆっくり。俺が慣れてきたら徐々に速くしていって、それに合わせて良い所に触れる強弱も変えてくる。なのに今日は最初からフルエンジン。勢いのあるピストンで、俺が一番感じる触り方で。重たい凶器で奥を突きながら、一緒に前立腺も押してくる。
「ぅ、あ…っ、く、零…っれ…!」
「ン…、可愛い愁」
「っく…ぅン…、スピー、ドっ…!落とせよ…!」
「出来そうにない」
俺の要求は即答で拒否られた。
行為に慣らしていかずに最初からこの激しさでされんのはきつい。鳥肌たってるんじゃないかって位体がゾワゾワするし、何より体が追い付かない。
多分、俺が挿れる方で慣れてしまってるせいでもあるんだろうけど、内側から響いてくる快感が強ければ強いほど頭が真っ白になる感覚が少し、怖い。零が手放せなくなりそうな恐怖とはまた違うそれ。これを『おかしくなる』って言うんだろうか。
「れ、ぇ…っ、れ、マジで無理…っ、」
「……っ、」
少しでも体を支配していく快楽を外に出したくて、白く塗りつぶされていく自分を保っていたくて、目の前にあるものに腕を回した。
抱きついたら増した零の匂い。俺がつけてる香水の匂いとも、愛煙の匂いとも違う。俺が苦手な女がつけるような甘ったるい匂いがしてるわけでもない。少しだけ紫煙の匂いが染み付いた、着飾ってない柔軟剤の匂い。それが心地良いと思ってしまったのはきっと、零に心を許しているからなのだと思う。
「…愁ちゃァん、ンなことされたら普通男は止まれねぇ…っぞ」
「へ…アっ?!ぁ…、ん、っう…」
零の匂いを嗅いでいると、恐怖が和らいで、心に余裕ができた気がした。
ヤる時、女も、男も。イく直前に良く俺も背を回されたことがあったけど、それの意味が今初めて分かったかもしれない。なんと言うか、ヤってる最中に相手の匂いに包まれて体温を確かめるって、すげぇ落ち着く。
そんなことを零を抱き締め、肩に鼻を埋めて零の存在を確認していたら、零に舌打ちされて思いっきし奥を突かれた。
「も、止め…っ、」
「お前ってマジで猫。擦り寄ってこられて止めるわけないだろ?」
ストロークが浅くなって、奥に零のがぶつかる間隔が狭くなる。背中がビリビリっと来たと思ったらまた直ぐに新しい波が来て。波が引く前に来るもんだからどんどん体を駆け巡るものが酷くなっていく。
「っぁ、ンぁ、ァッ…?!」
刺激から逃げようと腰が無意識に退くも、そうすれば零が逃げるなと言わんばかりに足の付け根辺りを押さえつけて動きを封じてきた。
「くぁ、ぅ…っ、ぁ…れ、れぇ…っ無理、無理…っぃ…」
「は…甘えてきて可愛い猫」
もうここまで来たら憎まれ口も叩く気なんて起こらなくて、俺の口からは余裕のない声ばかりが溢れた。
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