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「嗚呼、そういえば2年くらい前に叔父さんの家に正月に挨拶しにいったときコンビニ寄ろうとしたら絡まれて、そこを助けられたっていってたわね」
「そう!ロン毛のピアス多めな可愛い子!!萌えた!!」
「……しょ、がつ…?にねんまえ…?」
2年前なら髪が長かった頃だから…俺でそれ間違いないと思うけど…人助けたことなんたあったっけ…。
…否、なんか"結果的"にそうなった事があったような気もしなくはない。
…まあ、その程度の記憶だ…うん…。
萌えた、とか可愛いとかは良くわからなかったから触れないでおく。
「まさかこんなところで再会するとは…。しかも兄貴のワンコになってるなんて…世界って狭い…。…ねえワンちゃんワンちゃん」
「……あ?」
ワンちゃんって……。ワンコの方がまだ良いわ。
「ワンちゃん名前は?」
「……え、すーー…んぅ゛…っ」
「お前に教える名前はねえよ」
普通に名前を言おうとしたら、涼に手で口を塞がれて、敵対心むき出し…って感じで金髪くんを睨んだ。
「…うわ、うわわ…あの兄貴が"あの"兄貴が!!独占欲丸出し!!え、なにそれ萌える!姉貴今日赤飯?!赤飯だよね?!」
「残念ね、まだ何も用意してないわ」
「じゃあ今から赤飯炊かないとな!!」
「……おい、いい加減怒るぞ」
涼のその反応に金髪くんが興奮し出して、赤飯とか訳のわからないことを言い始めた。なんでここで赤飯が出てくるんだろう……なんの祝い事?
それに「あの兄貴が」ってどういう意味なんだろうか。
「兄貴、天使ちゃん泣かせんなよー、俺"そのジャンル"には全く萌えないから。…ああでも健気な天使ちゃんが見れるならそれもそれで…いやでもやっぱ萌えない…辛い…」
「…んな事言われなくても泣かすつもりはねえよ、っ嗚呼、マジでうぜぇ…2人に増えたら余計ダルくなった」
「…ふぁ…っ?」
「…あら、」
「あら?あららら?」
3人に着いていけないから3人が話してるのをただボーッと眺めていると、フワッと体が浮くような…軽くなったようなそんな感覚が突如襲ってきて、俺を抱き上げた涼を見て、2人は冷やかすように手に口を当てた。
「あの…涼……?」
「ん?俺の部屋に行こっか。こんな無法地帯にいたら昴流が危ないからな」
「別に危なくな……、あ、はい……」
「反論は認めない」って威圧の込められた笑顔に、「危なくないと思うけど」と言おうとしたのを途中でやめて頷いた。
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