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「…ん、ふ…?」
誰かに、頭を撫でられる。
直前の記憶がない。…寝ていた?
…じゃあ、これ愁か?
いや、愁よりは、大きいし、撫で方も違う。
どちらかというと…、
「ん、ぁ…あにき、ぃ…」
そう、兄貴。兄貴に似てる。
大きさも、撫で方も。
…だけど、兄貴は仕事で、俺は学校で。
ーじゃあこの手は一体ダレノモノー
「っ、……!!」
そこでやっと、目が覚めた。
正面に俺を見下ろしている人影。
顔をあげれば、にっこりと笑う椿。
ーは?ー
いや、なんでこいつここにいんの?愁は?
「お友達ならいませんよ?」
…あいつ、起こすのだるいからって先に出ていったな。
「初日からサボらないでくれます?」
「俺の勝手だろ」
「それと…そこに落ちてる煙草貴方のですか?」
「あ?」
椿が指を指した先には愁が吸っていた煙草が2本転がっていた
1本は愁が吸ってたのを見たがもう1本は知らない。…まあ、俺が寝ている間に吸ったものだろう。
「…さあな」
一々否定するのも面倒なので適当に返した。
つかここにあいつがいねぇんだからどうせ否定しても無駄。
「真面目に答えてくれませんか」
「…うるせぇな」
「友達を庇ってるんですか?…嗚呼、それとも恋人ですか?」
「……は?あいつが俺と?」
椿が言う友達、恋人はどう考えても愁のことで。
まさか俺と愁を恋人だと思われていたなんて思いもしなくて、「勘違いしてんじゃねぇよ」鼻で笑った。
「あいつと恋人?何を見たらそう思うわけ?」
「随分仲良さげに見えましたが」
「目ぇ腐ってんじゃねぇの」
確かに、ヤることやって一線は越えちまってるけど、俺らにそんな感情はない。どうすればそう見えたのか謎だ。
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