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シロを裸にさせると蕁麻疹は酷いものだった
胸や脇腹、背中にまであってそういえば毎日のように塗ってたクリームはシロの手が届かない所に置いてあるのを思い出した。
ポリポリと腕や首を掻くシロの手を持って風呂場に入る
白「...っ...いっ...」
幸「...掻きすぎて皮膚が剥がれてるな...
染みるかもしれないけど少し我慢な。」
タオルで優しく体を念入りに洗っていく
ヒリヒリするのか顔を歪める
実を言うと俺もシロと同じく腕や胸に蕁麻疹が出ていた
シロのように酷くはないが風呂に入る度ピリピリと痛んだのを思い出す
白「...ゆきさん...も、真っ赤っか...」
幸「うん」
白「僕、ゆきさん好き
でも、ゆきさん僕の事、嫌いになっちゃったから...
僕、胸ギュって苦しい...」
幸「シロの事は好きだよ」
白「......ゆきさんと...僕の好き...違う...
ゆきさん、お友達の好き...僕、結婚したいの好きです...
だから...違うの...」
思わずシロの体を洗う手が止まりシロの顔を見る
元々赤かった目は泣いて充血しさらに赤くなりその姿は寂しくて飼い主を探しているウサギを思い出させた
白「好き、違うから、ゆきさんと仲良くできなくなっちゃった...
......違うから......もう一緒に居れないの...っ......
中島のお兄ちゃん僕に...言ってたの......
......好き違う時は...こっちに来な...って...
だから...だから...お兄ちゃんの所に...っ...僕っ...お引越しっ...」
幸「同じだよ......
同じだから......一緒に居れないとか...言わないで...
俺、シロと同じ好きだから...」
そう言って泡だらけの体を抱きしめると強ばっていた体の力が抜けてシロが大声で泣き出した
俺もその声に釣られて涙が出てくる
幸「好き...大好きだよ...お願いだから...一緒に居れないとかもう言うな...!」
ひとしきり泣いて頭と体を洗い少し冷めてしまった湯船を追い炊きして一緒に入る
体を掻かないように両手で手を繋ぎながら
白「...ゆきさん...僕ゆきさんと結婚出来ますか...」
幸「あぁ...できるよ...2人だけなら。」
白「...僕、ゆきさんと結婚します。
僕男の子だから赤ちゃん出来ないけど、それでも僕頑張ります...」
幸「何をだよ...(笑)
頑張っても子供はできねぇよ。
でも子供が欲しいなら施設から引き取れば良いことだ。
その時は一緒に育てよう...」
白「はい」
また少し痩せてしまった薄っぺらい体を触って胸が痛くなる。
俺のせいでこんなにして...でも、シロが世間からどんな目を向けられても俺が守れば良いんだ。
シロが嫌な事を言われるようならそいつを消せばいい。
それでもシロが俺と居たいと望むなら
体を張ってシロを守れば良いんだ。
ただそれだけ。
簡単な事だ。
白「ゆきさん...!」
幸「ん?」
白「お腹空いたです...一緒にご飯食べたいです!」
幸「...うん、じゃあ作って食べようか。」
お前が望むならこれからもずっと。
一緒に。笑顔で。
アイビーの花言葉『永遠の愛』『結婚』
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