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あきは定位置に座ると術式を組み込む
晶が中央へ行き形代を水の中へ落として準備を終えた辺りで水面が光る
そこに映し出されたのは自分に瓜二つな白が印象深い少年が目を閉ざしたまま映る
「…鏡越しにみたまますね…」
イメージを具現化する際に晶は何度も君を鏡越しで見てきた姿を想い描いたがそこには寸分たがわずに彼の姿が映し出されていた
「…あきら…お前を"再び此方に"迎えてあげるから」
笑みを見せる晶は再び君を取り戻す為に自分の手首を噛み水面に血を流す
同じ血
なによりもお互いを強く結びつけるコレ勝る媒体はこの世にはない
「我が身に眠る彼の魂よ、その身を照す白き月の元へ 我が声が聞こえたならば いざさせ給え(いざさせたまえ)」
さあ、おいでなさい。と自身の身に縛られ鎖に繋がれた魂に呼び掛けては自分の声に応えた魂が目を覚ます為の真名を口にする
「我が名は氷面鏡 晶、汝の名は氷面鏡 皓.」
名と血と形代を媒介に魂を呼び出し定着させる
「戻っておいで"オイラ"」
自分の大事な対であった半身が再び形をなし完全な姿を露にするのを晶は抱き締める
「お帰り皓(あきら)」
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