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「マサキ、大丈夫か?!」
俺がついてきていないことに気づいたらしい斎藤が戻ってくる。
しかし、それどころではない。
知っているその声に、距離に、自分の中の血が急激に沸騰するような感覚に侵される。
近づいてくる斎藤に気がついたのか、ひとりで立てると判断したのか、腰に回っていた腕が離れる。それを名残惜しいと思ってしまう事はいけないだろうか。
「斎藤。」
「あれ、どうした?今日は彼女と一緒に食べるって言ってたじゃんか。」
俺の背後の男に気づいた斎藤が親しく話しかける。
「そのつもりだったけど、向こうがレポート課題の提出の締切が近いからそっちしたいって断られた。」
手持ち無沙汰だから探しにきたんだよ、そう言って俺の横に移動して斎藤と話し始める。
「あ、そうなの?んじゃ、マサキと3人で食おうぜ!!…………あ!マサキ、ごめん!大丈夫だったか?!」
思い出したように声をかけてくる斎藤に大丈夫だと返答しながらも、意識は全く別のところだ。
身体が、心が、熱い。
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