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「とりあえず中に入ろう!外暑い!」
斎藤はうっすらかいている汗を拭いながら言う。
確かに6月とはいえ、もう夏がそこまで来ている。
外の日射しは鋭く、梅雨時期もあいまって蒸し暑い。
「マサキ!行くよ!置いてっちゃうよ!」
少しぼぉっとしていた俺は、いつの間にか傍にいなくなってる斎藤に気が付かなかった。
「あ、悪い…。」
さっきまで柏葉を探すことに必死だったため、あまり気にならなかったが、確かに暑い。
喉が乾いているし、長時間外にいた為斎藤よりも汗をかいているように思う。
「マサキ、さっき謝り過ぎっていったじゃん。」
謝るの禁止!!、とまさに頬を膨らませてという表現がぴったりな怒り方をしている。
こいつはなんでこんなに可愛いことを恥ずかしげもなくやって見せてしまうのか。
甚だ疑問だ。
斎藤と並んで歩きながら食堂の方へ向かう。
今日も食堂で食べるのだろう、横で斎藤はスマホで誰かと連絡を取っている。
俺はそれを何となく黙って見つめる。
「よし、マサキ、柏葉と連絡取れた。講義終わったから食堂に来るって。」
ちょうどそこで終了のチャイムが鳴る。
人の動きが徐々に多くなるだろう。
「俺達も先に言って席取っておこうぜ。」
斎藤に頷いて、続いて食堂の方へ歩き出す。
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