アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
リストに追加(虐め)
-
「ねぇ、邪魔なんだけど」
「気持ち悪い」
「根暗」
「うざい」
「消えろ」
「〇ね」
手が震える。体が震える。
明日のことを考えるだけで夜も眠れないの。
学校なんて、行きたくないな。
だけど、家にも居られない。
ひきこもりの人たちはまだ恵まれてるよね。
不登校の人もまだ恵まれてるよね。
だって、家にいる事を許されてるんだから。
でも、羨ましいとも思わないよ。だって、今を耐えれば、未来は明るいから。
そのことを思うと、興奮が止まらないの。さっきまでの体の震えが、違う意味の震えに変わるの。それがとても快楽。
あぁ、だから、わたしは、今日も学校に行くの。
「、、、」
教室についても、挨拶なんてしない。する相手もいないから。
でも、こっちが何もしなくても、近寄ってくる人たちがいるの。
「今日も懲りずに来たのー?ずいぶんと神経図太いんだね♪」
そう『話しかけてくれた』のは、このクラスで1番可愛くて、1番人気のある瑠美。
この子とは、中学入学の時に同じクラスだった。当時から可愛いことで有名で、彼女の周りにはいつも人が集まった。
ある日、わたしは掃除のためにバケツに水をくみに行った。その帰りに走ってきた彼女がわたしとぶつかり、水が彼女にかかってしまったのだ。
彼女はずぶ濡れ。とても凄まじい剣幕で睨まれたのを今でも忘れない。
その日を堺に徐々に彼女と、その周りの人達から物をかくされたり、わざとぶつかられたりというのが始まった。
最初はそんな些細なこと。
いつからだろうか。
机に落書き。
花瓶。
水かけ。
陰口。
そんな日々。
だけど、3年間耐えた。苦しかったけど、高校に入れば逃れられると思ったの。
でも、神様は残酷だね。
たまたま同じ高校、同じ学科を選択していたわたし達。
当然、クラスもまた一緒。
そして、彼女の周りにはまた人が集まる。
わたしは陰でひっそり、やり過ごそうとした。
だけど、何でかな。彼女が一言わたしをいじりだすと、それに継いで1人、また1人とわたしを軽蔑した目で見はじめるの。
そして、また連鎖。
変わらない。笑うしかない。
そして今日もまた、彼女からのサプライズが始まる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 7