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僕が……瀬戸君を、怒らせちゃったんだ。
「………」
僕は、筒井君の質問に対する返事を口にしない代わりに、首を縦に振り、頷いてみせた。
「やっぱそうか……。まぁ、何があったか分からないけど、あんまり気にすんなよ、副インチョ!」
筒井君が励ましの言葉を僕にくれて、ポンポンと僕の頭を軽く叩いてきた。
その瞬間、
ガラッ
またドアが開いて、瀬戸君が帰ってきた。
僕達と目があうなり、瀬戸君が凄く怒った顔つきになってる。
あ……怒鳴られちゃう。怖い……!
「っ……筒井! 今日の英語の宿題、やってるか?」
「はっ……?」
咄嗟に僕は目を瞑っちゃったけど、瀬戸君は怒ってこなかった。
ちょっと怒ってる口調だったけど、全く見当違いな事を口にしたので、僕だけじゃなく、筒井君も拍子抜けしたみたいだ。
「だから、英語の宿題!!」
「確かに……やった事は、やったけど……」
「じゃあ、見せてくれ!」
「あー、なるほど。やってきてなかったから、蛍太今日は早く来たんだ。なるほどな……しょーがねーな」
瀬戸君に急かされて、筒井君は言いながらノートを取り出す為に、僕から離れた。
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