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現に僕だって、瀬戸君と一緒にご飯を食べる事になってるこの状況に、驚いてるし……。
「ん~? そりゃ……俺だって、色々あんだよ。ちょっと勉強が分からなくてさ、副委員長に教わろうと思ってんだ! ま、そういういう訳だ。悪いな」
僕は、勉強を教えるだなんて聞いてなかったから、瀬戸君の言葉に、また驚いてしまった。
「戸波……そういうわけだからさ、ここいいかな?」
「えっと……」
僕は戸惑って、ちらりと瀬戸君の友達を見た。
けれど、さっきまで不審がってた彼等は、瀬戸君のその言葉に納得しちゃったみたいで、何事も無かったかのようにご飯を食べ出していた。
その様子を見てしまったから、余計に瀬戸君の申し出を断れなくなってしまった。
そして、僕の返事を待つ瀬戸君に、つい……
「うん……」
なんて、返事を返してしまった。
「ホント? じゃあ……お邪魔して……いただきます!!」
僕が了解したら直ぐ、瀬戸君は僕と向かい合わせになる形で椅子に座り、購買で買ってきたパンの袋を開けて、食べ始めた。
その様子を見て僕も、片付けかけてたお弁当をもう一度広げ、再び食べ始めた。
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