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家をでて少し歩いたところに、公園がある。
木々で周囲があまり見えないから、カップルが利用することが多い。
公園に着いた。
此処に来た理由はひとつだ。遺書を置いとくため。
此処に置くのに、訳はないけど。
公園には三人がけのベンチが五つほど、ある程度の距離をあけて備えられている。
どこに置いとこうか。
自分のなかでは、目立つところにポンと置いときたい。
見つかりやすいから。
ベンチは、一番端とその隣にカップルが座っていた。
反対の端には、自分より年上だろう男がひとりで座っていた。
公園とはっても、そう大きくないから一目で全体を見渡らせれる。
あまり、いいと感じる場所がない。
どうしようか。おいておかないで、死ぬときに持っていようか。
そう考えていると、背後から声をかけられた。
「…探し物?」
後ろを振り向くと立っていたのは、多分さっきまで一人でベンチに座っていた男。
声をかけられるほど、自分は動いていたのだろうか。
「…なにかないの?手伝う、よ…?」
男はちょっとゆっくりとした話し方で声を掛けてくれた。
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