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119.
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目が覚めると、暗いどこかにいる。
下には…マット?どこかの倉庫か。頭が痛い。
手は後ろに、足も縛られてる。
?「………目が覚め…た…。」
この声は。やっぱり…。
雪「あなたは…。」
?「俺は…帯刀剣(タテワキ ツルギ)。」
雪「………これはあなたの計画ですか?それとも希くんの計画ですか?」
剣「…。」
答えないってことは希くんで当たりかな。
はぁーとため息がでる。
雪「…君はなんで希くん言うこと聞くの?」
剣「…希はホントは優しいんだ。俺暗いし、しゃべるの…苦手。そんな俺に…に唯一話しかけてくれたんだ…。」
雪「そう…。でも、これはやってはいけないことだと認識してるんだよね?」
顔が悲しそう。わかっているんだよね?
こんなことしても希くんのためにならない。
それに剣くんは多分カッコいいと思う。身長は皇たちと同じぐらい、いやそれより大きいか。体格もいい。顔は整っているのに、ボサボサの髪と伏し目がちな切れ長の瞳が印象を暗く見せているだけだ。
しゃべるのは苦手そうだけど。
剣「希は皇先輩がずっと好きだった…。すごく…がんばってた。でも、雪…くんが皇先輩の隣にいることが増えてから…変わっていった。」
表情がどんどん暗くなる。
剣「君を調べたり…嫌がらせを始めたり…皇先輩を好きなはずなのに、どんどん近づかなくなっていった…。僕も…手伝ってた。」
それは…僕らが一緒にいたからかもしれない…。見るの辛かったのかも…。
あと、1人でやってばれるのが怖かったんだ。だから、身代わりを準備した。
剣「この前もカッター持ってるなんて…。」
雪「…知らなかったんだね。今日は何をするつもり?」
剣「………。今日は、雪くんの代わりに一緒に帰るって…。だから、雪くんを、閉じ込めてほしいって…さっきのハンカチ渡された。」
それなら、皇先輩に何かすることはないかも。
僕を閉じ込めるだけが目的なら。
剣「それに…。」
どくんっと身体が熱くなる。なにこれ?
はっ、はっと息があがる。
剣「薬…飲ませた。ホントはそのまま教室に閉じ込めてって言われたけど…。なんかイヤな予感がして…ここに…。でも、逃げられたら、困る…から。」
だから、拘束したのか。
下腹部に熱が集まる。これって媚薬みたいなやつじゃ…。てことは、教室には俺を犯すやつらでも呼んでたかな。
剣「お、おい。大丈夫か…?」
恐る恐る肩に手が触れる。
雪「んあっ!!」
びくんっと身体が揺れる。胸元のネックレスが飛び出す
完全に僕のモノが勃った。ズボンに擦れてヤバい…。
雪「ごめ、ちょっと…触らないで。」
ふぅふぅと息を整える。
表情は見えないけど、戸惑った雰囲気がわかる。
剣「だって…眠くなる、薬だ…って…。こんな…。」
雪「剣くん、これがダメなことだっ、てわかってる…ンッ…だよね?希くんは…君を、身代わりにしようとしてる。たぶん…はっ、教室に…いたら、僕は…っお襲われてた…。」
目が揺れて、信じられないような顔してた。
この人は悪い人じゃない。ただ、自分のことに自信がもてないんだ。それを希くんは利用した。
全部剣くんに押し付ける気だ。
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