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「はる、」
奏汰が呼んでいる。
「春」
声が出せない。
「これで大丈夫?」
うん、いいよ
俺は声に出せない声を心の中で呟いた。
この前俺の誕生日の時に買ってくれた奏汰と色違いの指輪の内側に名前を掘るらしい。
これは夢じゃなくて記憶。
一昨日くらいに奏汰と行った場所の光景が映し出されている。
俺が座っている席のテーブルには
『KANATA & HARU』
と書かれた紙が置かれている。
その文字を奏汰と俺の指輪の内側に掘るのだ。
このお店の店員さんには俺と奏汰の関係は恋人だと言っていたらしい。俺が男だとバレてはいなかった。
そして1度家に帰り、後で指輪を取りに行くことになった。
それから2時間が過ぎ指輪を取りに行く。
家に帰ってから奏汰と指輪を見る。
「絶対になくさないで、これから何があっても。俺も絶対になくさないし春の事忘れない。
宇宙にバレて俺の記憶がなくなったとしても絶対に思い出すから。」
そう言われた俺はなんとなく奏汰に抱きついていた。
「だから春、待ってて」
俺の事を忘れてしまった奏汰は全力で俺を探してくれると誓ってくれた。何度も、何度も。
そして俺は目を覚ます。
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