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その後、夜に学校から呼び出され謝罪させられた。
色々あったはずだけど、全然覚えてない。
そして、次の日から俺は奏汰と距離を置くようになった。
本当は話したいし笑いあいたかった。それでも、今はあっちゃダメな気がした。
いつもは下校時も一緒に話しながら歩いていた。
「りょう、今日も一緒に帰れない?」
「ごめん!!今日母ちゃんいないから妹達の面倒見ないと行けないんだ!ってことでまたな!」
「あ、うん」
面倒みないといけないのは本当だが、奏汰と帰れる時間だって沢山あった。
それから俺の気持ちも整理がつき、中2からも奏汰と同じクラスになったこともあり、今まで通り仲良く接していた。
その2年間はあっという間にすぎ、告白もしないまま高校生になった。
高校は違っても一緒に遊びに行ったり連絡を取り合ったりしていた。
けれど高3の冬・・・くらいだったか、やけに静かで元気なくて、俺の家に遊びに来ていた時やっとの思いで聞いてみた。
「奏汰、大丈夫?何か、元気ないけど、」
「・・・ぅ・・・ごめ、」
奏汰は俺の隣で静かに泣いた。初めてだった。奏汰が俺の前で泣いたのは。
声をかけてあげられなくて、でも何かしてあげたくて奏汰の背中をさすってあげることしかできなかった。
高校も卒業して俺は少し離れた場所に引越した。
中学の時から、ずっと片思い中で、だんだん辛くなってきて、諦めようと決意した時もあった。
けど、女子相手にはやっぱり勃起しないし、
ネットで見つけたゲイの出合い系で知り合った男の子と遊ぶようになってからも、奏汰のことを忘れることはできなくて。
苦しくて、奏汰、彼氏できたかな、とか考えるけど、いたらいたでこっちは辛い。
だから、今日、奏汰に会いに行って告白して終わりにしようとしたのに。
こんな恋人作っちゃって。妬いちゃうじゃん。
ずっと、奏汰のことだけ考えてたんだから、もうどうしたらいいかわかんなくなっちゃうよ。ホントに。
流石に俺でもこれは狂ってるってわかるよ。
その可愛い笑顔が俺に向けられたものじゃないってことだってわかってる。
でも、あんな可愛い奏汰の笑顔見ちゃったら、奪いたくなるじゃん。
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