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屋上
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野原
「ちっ!名前教えろ!!」
腕を組み、急かすように足をとんとんしながら、
余程気に入らないのか。
優人は面倒臭いと思いながらも野原の問に答えた。
優人
「山崎優人。よろしく」
細く、華奢な手を差し出す。
まだ日に焼けていない色白な手。
仲良くなりたいとは思わない。が、一応こういった挨拶も大切かと思い差し出した手は野原に払いのけられてしまった。
雄大
「俺は野原雄大だ!お前と握手なんかするか!」
やっぱ拒否されるのは辛いな。例え友達でいなくとも何か心にグサッてくるなぁ…。
自称ガラスのハートの持ち主の優人の心は今頃粉々になっているのだろうか。
雄大
「覚えてろよ!いつか絶対後悔させてやる!」
どんどんと。怒りを込めた足踏みでドアへ向かっていった。
バァン!と大きな音を立て屋上から出ていった。
災難の予兆なのか。
未来を予知することも出来なければ、タイムリープできるわけでもない。
これから起こることは誰にもわからないのだ。
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