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カップラーメン
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奏夜
「ふんっ、狭い部屋だな」
一般家庭でもこの部屋はかなりでかい方だぞ。
それでも狭いとか、金持ち共め……。
優人
「で、なんで来たんですか?」
奏夜
「?その前に紅茶とかを出すものじゃないのか?」
優人
「もうやだ……」
小さな声で弱音をはいたものの、聞こえたらしく、あ?と怖い顔で言われた。
優人
「何でもないです」
俺はその場の空気に耐えられなくなり、逃げるようにキッチンへ飲み物を取りに行く。
まぁ予想はつくだろうが、紅茶などない。ていうか、俺は紅茶はあまりすきではない。どちらかと言うと苦手な分類だ。
インスタントのココアの粉をカップに注ぎ、お湯がかなり余っていたので、そのお湯をカップに注ぐ。
果たして、インスタントのココアが金持ちの舌に合うのか……
優人
「あの、すみません、ココアしかありませんでした」
奏夜
「ち、まぁいい」
ただのココアでもやはりイケメンが飲むと色っぽく感じるな。
奏夜
「……なんだこれ、美味い…………」
小さな声で呟いたのだろうが、俺にはばっちり聞こえた。
やはりインスタントのココアは金持ち庶民共通の人気を誇る飲み物なのだな…。良くやったぞ、インスタントココア。
槙斗
「それでは、本題に移ります。雄大について、僕達について、どう思いますか?」
副会長さんは少し悲しそうな顔をして聞いてきた。
え、てかいきなりすぎじゃないか?
いや、この際そんなことはどうでもいい。はっきり言ってやるぞ俺は!
優人
「野原は五月蝿いし、イケメンを自分のモノにしないと気が済まないただの自己中野郎です。
けど、そんなやつでも好きなんでしょ。
なら少しは自重してください。
あなた達のせいで悲しんでる生徒の姿見た事ありますか?
正直、結構ひどいですよ。泣きそうな人もいれば怒りで顔を赤めてる人だっています」
優人の言葉に、生徒会は顔を歪めた。
優人
「噂によれば、仕事もサボってるらしいじゃないですか。風紀が怒ってるって俺の友達が言ってましたよ」
少しの間、シーンとしていた。
チャラ男
「いい人なんだね山崎くんは」
わんこ
「う…ん、優しい……」
怒られると思っていたので覚悟していたが、何故か褒められてしまい口をぽかんと開けていた。
少しして褒められたことに嬉しくなり少し顔を赤らめた。
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