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もやもやするのは心か身体か。
ベッドに投げ出された身体がマットに沈み込む。
もう動きたくない、動けない。
夕ちゃんについて聞いて良かったか悪かったかとすれば答えは悪かった。
気付かなくていいことに気が付いた。
遙眞は俺のことなんてきっと夕ちゃんを前にすればどうだっていい。
俺が消えても何も変わらない。
俺が消えても遙眞は遙眞。
「とも…制服着替えられる??」
体温計、水分、洗面器、タオル……いろいろなものを持った遙眞が問いかける。
「……」
着替えられるかと言われれば無理すれば着替えられる。いつもなら着替える。
でも、今は無理。
だるくてしんどい。
声すら発したくない。
「とも……??」
心配そうな声で俺の顔を覗き込む。
なんだよ、そんなに俺はかわいそう??
答えなかったら着替えさせようとするんだろ??
ぱちりと合った目を瞬かせて小さく呟く。
「あと、で……」
聞こえるか聞こえないかの声。
もうほっておいて欲しい。
今回は本当に。
もうこれ以上俺をみじめにさせないで。
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