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お祝い(夏希)
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「夏希、起きて」
ぼんやり、湊の声が聞こえる。
まだ眠たいけど、お腹がとてつもなく減った。
「ごはんできたよ?」
「おきる……」
と言いつつ、瞼はまだ重い。
このまま眠ってしまいたい……。
「起きないとまたキスするよー?」
「起きたっ!」
目を思いっきり開けると、湊が笑いながらこっちを見ていた。
「そういえば、渚は?」
「あぁ、お母さんに外食べに行くぞって連行されたらしい。」
「そうなんだ。」
おかしい……。
湊がまた嘘ついてる。顔に出てる…。
「夏希、仕方ないわ。
友梨さん(渚母)に聞いたんだけどね、
渚くんのおばあさんが
今日いらっしゃったみたいなの。
明日会うんでしょう?」
「うん。」
「今日は我慢しなさい。ね?」
「うん。」
そうか、おばあさん来てるんだ……。
母さんがそういうなら、オレの思い違いかな?
「ほら、夏希!
ご飯食べるぞっ!!
湊くんも!」
父さんに呼ばれて、机の方へ行く。
家は3人家族だけど、区切りがいいように椅子は4つある。
湊はオレの隣に座ると、こちらを向いてニコリと笑った。
何でだか、安心して
他愛もない話をしながら、
オレたちはお腹いっぱいまでご飯を食べた。
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