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古い廊下歩いた時に出る音(夏希)
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病室に着くと、
さっきの話を諦めるキッカケにした
チョコケーキが目の前に広げられた。
オレの好きな店の箱のなのに
見たことがないケーキだった。
「湊、これ新商品とか??」
「そ。限定のやつ。
夏希、
この店好きだから食べたいだろうと思って」
まぁ、そうなんだけど………
そうなんだけれども………。
湊はなんで誤魔化したんだろう?
オレがその話が本当だって分かっただけで
狂ってしまうほど
弱いやつだと思ってるんだろうか??
なんか、酷くないかな??
オレが覚えてないだけ??
でも、
オレのことはオレが1番わかってるじゃん?
少なくとも、今はそう思う……
湊は、キラキラした目で
「どう?おいしい??」
って、見つめてくる。
「美味しいよ?
美味しいんだけどさ……」
「ん??どした??」
核心をついてみることにした。
「あの、さ??
夢で『裕翔』って呼ばれた。
『遥紀センパイ』って、『凪斗』って
だれ??」
固まる湊。
ごめんね、オレの失くした記憶
教えて欲しいんだ。
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