アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
例えばの話。2
-
sideP-P
「……デート、って?」
突然の誘いに戸惑いを隠しきれずに顔を顰めてしまった。
慌てて顔をにへら、といつものような顔に戻して相手の返事を待つ。
「あっ、いや、普通に同性同士でも出かけることデートって言うじゃん?」
つわはすさんはハッとした様に慌てて言い直した。
言い間違えたからか少し恥ずかしそうに頬を赤らめ苦笑していた。
変な意味じゃなかったのか…まぁそうだよね。
逆にそういう意味だったらどう反応すればいいのかも分かんないし。
「そうだよねぇ。…じゃあデート、行こっか?」
僕は立ち上がって適当に準備を始めた。
財布と…スマホと………だけで大丈夫かなぁ。
財布をポケットに入れてスマホを手に持ち、玄関の方へと向かった。
「つわはすさぁん、準備出来た?」
まだ居間の方にいるつわはすさんに声をかける。
いつも履いているスニーカーをつっかけながらちら、と見ればこちらに向かってくるつわはすさんが目に入った。
「出来た出来たー。」
その声を聞きながらガチャ、と音を立てて玄関のドアを開けた。
空は快晴だったが吹き込んでくる風は冷たかった。
もう冬が近づいてきてるのかなぁ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 19