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ドアを叩く。【kyrt】
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「キヨくん、俺に構ってくれたりせぇへんの?」
俺が人に構って、なんてそうそう言わない。
曖昧に君に好き、って伝えてるようなもの。
でもそんなんじゃ伝わらないんよなぁ。
「なに、レトさん構ってちゃんなの?」
いつものように大口を開けて笑う君。
その笑顔を見るだけで、まるで魔法がかかったみたいに世界がきらきら輝き出す。
……なんて、少女漫画みたいなこと思っちゃうのも君のせいなんやろうなぁ。
「そ、キヨくんにだけね」
だって携帯が鳴っても君からかな、ってちょっと期待しちゃうくらいやし。
寝る前にも君のことを考えるとなんか眠れなくなっちゃうし。
もし仕事に遅刻したらどうしてくれるん?
「そ、それってどういう…?」
阿呆みたいな顔できょとん、とこちらを見てくる。
いつの間に好きになってたんやろなぁ。
……少しの勇気できっと、
「キヨくんが好きってことやで。」
君に伝わるはずだから。
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