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《2人の脱出作戦》1
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脱出作戦を2人で考えて、成功させるべく準備する。
フミヒコにさとられないように気をつけながら。
アキラは久しぶりにみずきと話したことで気持ちが穏やかになって、たとえ脱出作戦が失敗してもいいと思えるくらいみずきと一緒に過ごせる時間を楽しんでいた。
部屋に戻ってソファーに座る2人。
「緊張してる?」
明日の脱出計画を前に固まっているみずきに声かける。
「あぁ、まぁ…」
必ず成功させなければならない、アキラを助けたいから…
そんなみずきをみてクスッと笑って…
「……あ、風呂沸かすから入る?」
気分転換に風呂を促す。
「あぁ、でも」
風呂場にも確か監視カメラがあったはず、少しためらいが生じるみずき。
「カメラ気になる?シャワー角でやれば映らない位置だからシャワーだけでも浴びる?それかカメラに布でもかけよっか?」
「あぁ、ありがとう」
確かに身体は流したい気分だから…
「じゃ風呂沸かしてくるから、身体が本調子になるまでお前は休んでな」
「すまない、けれどだいぶいいから」
「そっか、でもオレがするから、待ってて」
そう微笑み言うとアキラは、風呂を沸かしに行く。
明日のことを気負ってかたくなる自分とは違いアキラは飄々としている。
でも、そんなアキラの振る舞いがみずきの緊張をほぐしているのも確かで…
アキラと過ごせる時がどれだけ大切なものか、改めて感じるみずきだった。
「10分くらいで沸くから」
しばらくして、戻ってきてみずきの横に座りながらアキラは伝える。
「ありがとう」
アキラに感謝の言葉を伝えると、
「一緒に入る?」
ほほえみ返しながらそんなことを言う。
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