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《急転》5
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「今日、いつもより歩かせたり、精神的に負担をかけたりしたから…俺のせいかと思って…」
「大丈夫、そうじゃないから、お前はよく見つけてくれたよ」
みずきの肩をたたきながら安心させる亜澄。
「……アキラ」
みずきはアキラのそばで、ただただアキラが回復することだけを願っていた。
そうしていると健次の病院に到着する。
「亜澄!」
健次はアキラを出迎え…顔を見ながら亜澄を窺うように呼ぶ。
アキラは依然、意識なく、機器に繋がれたままだ。
「あぁ大丈夫だ、」
亜澄は健次の肩に手を当て、それだけ伝えるとアキラと共に処置室へと入る。
「……、鈴鹿さん、ありがとうございました、後は任せてくださいね」
亜澄の言葉を聞いて、頷き…呆然としているみずきへ声をかける健次。
「あ、お願いします!アキラを…」
「はい、大丈夫です」
笑顔を見せ安心させるように肩を叩いて健次も処置室へ入っていった。
1人残され…思うのはアキラのこと…
「……」
…確実に死んでた…
亜澄の言葉が頭から離れない。
気づいていなかったらアキラは死んでいたかもしれない…
考えると恐怖で震えてくる。
そこへ…
「みずき!」
声をかけ走ってくる姿…
「ヨシ!」
「どうなった?大丈夫なのか?」
「あぁ…命には別状ないと先生が…」
「はー…そっか、よかった」
安心したように息をつく。
「あぁ…」
「本当に、息止まってたからダメかと思った…あんなんなるなら入院とかしとけっての!」
安心したからか口をとがらせながら返すヨシ。
「……」
「みずきも疲れただろ、座って休めよ」
呆然としているみずきを気遣うようにそう促す。
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