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《運命のいたずら》3
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「アキラ」
確かにフミヒコのマンションのあの部屋にアキラはいる。
久しぶりに聞いたアキラの声…
少し声に元気がなかった、身体の方は大丈夫だろうか…
『これから私とサクヤの時間』
「……っ」
これからアキラがフミヒコと…
そう考えると悔しくてしかたない。
しかし、アキラと別れてしまっている今は…
何も言えない。
何も出来ないもどかしさに苦しむみずき。
それでもアキラを助けたい。
アキラは嫌だと言っていたから、フミヒコの言いなりになること…
アキラを自由にさせたい。
その方法すらわからないけれど…
まずアキラと接触しなければ始まらない。
フミヒコの条件を呑みたくはないけれど…
アキラには会いたい。
あの入り口のセキュリティーさえ何とかなれば…アキラに会えるのに。
入れれば…
そうか!入るだけなら…
フミヒコの条件を呑んだふりをして、マンション入り口のセキュリティーを通れれば、隙を見て階段でアキラの階まで駆け上がり、アキラの部屋に…
そうすればアキラに会える!
足の速さには少し自信があるみずき。
全力疾走すればアキラの部屋まで捕まらず行けるはず。
少し強引な方法だが今のみずきにはこれしか、アキラに会うための方法を思いつかなかった。
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