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同様で少し大きい声を出してしまったな、と焦って隣を見る。
聞き耳を立ててみると、さっきまで聞こえていたはずの小ちゃんの寝息は一切聞こえなくなっていて。
暑くもないのに、冷や汗がスーッと流れた。
「あ、秋ちゃん……小ちゃん起きちゃうから…………もう寝よう…?」
言い聞かせるように言うのだけれど、秋ちゃんはいやだという。
▽
「ねぇ小葉、もう起きてるでしょ?」
「………………ん」
「……え?」
突然、普通に始まった会話についていけず、少し呆然とする。
むくりと起き上がった小ちゃんは、少し眺めの髪を耳にかけてゆっくり僕の方に向いた。
……僕に跨る秋ちゃんを吹っ飛ばしながら。
「……大丈夫か。体調、悪かったのにごめん。今日はもう寝よう」
「え。あ、ぁ……うん」
なんて答えればいいかわからないし、どこから突っ込んでいいのかもわからなかった。
でも体は本当に限界で、僕はそのままゆっくり目を閉じた。
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