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「おはよ、凜。」
「あぁ…おはよ。」
昨日は結局兄ちゃんのベッドで寝ちゃって…
兄ちゃんは帰って来なかった。
兄ちゃんの匂いがする部屋で目が覚めて…朝からまた泣いた。
輝「お前…目ぇ腫れてんじゃねぇか。」
凜「ちょっと痒くて…擦りすぎた。」
ソ「凜って花粉症だったっけ?」
凜「うん…今年からなったっぽい。」
加「いやいやソナ…その前にさ?」
ソ「えっ?」
加「テンション低すぎじゃん。」
ソ「えっ、僕?」
輝「凜だよバーカ。空気読めっつの。」
ソ「えっ、凜…何かあったの?」
加「無闇にそーゆーコト聞かないの。」
ソ「あ…そっか。ごめん…」
凜「何でもないから気にすんな。」
輝「…チッ。A.T.フィールド全開かよ。」
凜「……」
輝「……(エ◯ァネタ振っても反応ナシか。やべぇな…)」
――ガラッ
「おい、藤ノ木いるか?」
加「げっ、羽白。」
凜「あ…はい。」
羽「ちょっと来い。」
凜「…はい…」
加「…(このタイミングで羽白から呼び出しか…最悪だな)。」
――ピシャッ
「先生…俺、今そういう気分じゃ…」
「違げぇよ。お前に聞きたい事がある。」
「何ですか…?」
「お前…本当に平気なのか?」
「えっ?何が…」
「兄貴がいなくても平気なのかって聞いてんだよ。」
「…えっ…?」
「なんだお前…まだ寝ぼけてやがんのか?兄貴が留学したらお前一人になるだろうが。」
「ははっ…先生…何言ってるんですか?何で兄ちゃんが留学とか…」
「…お前…もしかして聞いてねぇのか?」
「…えっ…?」
「…あいつが来週からアメリカに留学するって話。」
「…は…?…あの、先生…意味がよく分からないんですが…」
「…本当に何も聞いてねぇんだな?」
「…冗談…やめてください…」
「バカかてめぇ。こんな冗談言って何になる?」
「…嘘だ…」
「…チッ。あいつ…何考えてやがる…」
「…失礼します。」
「…おい、藤ノ木ッ!」
――バタバタバタッ…
「…廊下走んなゴルァーッ!!」
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