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はぁ…やっぱカッコよすぎるよ瀬野センパイ。
あのムダのない筋肉質な体とか…
イルカみたいにしなやかな動きとか…
「藤ノ木君、泳がないの?」
「あ、はい…」
須藤センパイ…
水泳部の副部長…だけど、実際に後輩の指導とかやってるのはほとんどこの人。
笑顔が素敵で爽やかな、後輩思いの優しいセンパイだよっ。
「瀬野に何か言われたの?」
「…いえ、何も。」
「はぁ…しょうがないな…アイツ。せっかく藤ノ木君が水泳部入ってくれたのに…部活見学させるだけで参加させないなんて。」
「いえ、だから何も…」
「今年のインターハイ目指すには藤ノ木君の力が必要なのに…分かってないみたいだね。」
「あの…」
「須藤、何してる?」
はぁ…やばいよっ。
瀬野センパイ来た…
「瀬野…せっかく部活に来てるんだから、藤ノ木君も練習に参加させてあげようよ。」
「必要ない。」
「どうして?」
「練習なんてしなくても、こいつの泳ぎが一番綺麗だから。」
「だったら尚更…」
――するっ…
「…あっ…」
「…おい?」
ひえーっ!?
瀬野センパイが肩にかけてくれたジャージを…須藤センパイがっ…!
「…後輩達に見せてあげるべきじゃないかな。」
「…触るな。」
「…はぁ。瀬野…」
「…何?」
「そんな心配しなくても、俺は藤ノ木君の事そういう目で見たりしないから。」
「……」
「本当だよ。俺彼女いるし。」
「…本当だな?」
「うん。だから…俺も一緒に他の奴らに目光らせとくからさ…藤ノ木君も練習に参加させてあげよう。」
「…あんたは?」
「…えっ?」
「参加したいの?練習。」
「…はい、できれば…」
「…分かった。」
「ありがとうございますっ。」
瀬野センパイを納得させるなんて…
須藤センパイすげー。
「よし、じゃあ一緒にアップしようか。」
「はいっ!」
やっぱいーなー…こーゆーの。
青春ってかんじっ。
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