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「…………楓?」
「えっ? あ……ごめん。ぼーっとしてた……何?」
「本当に大丈夫か? 無理そうなら今日はもう帰ってもいいよ」
「大丈夫、平気! 今日はローストビーフなんだねえ、豪華だー! お肉とか久々だから嬉しいよ!」
「結構簡単に作れるんだ。ソースも特製だから自信作だよ。写真撮ったら食べていいから」
いつもの明るい楓に戻った気がして少し安心した。そんな二人を離れたところからずっと見ていた雅姫はなぜか苛々、そしてもやもやとするものを感じていた。
ーーこの間からずっと引っかかるんだよなあ……。あとひとつ決め手となるものがあったら、パズルは完成するんだけど……。
相変わらず棒付きのキャンディをがりがりとかじりながら、輝に自分の分も残しておくようにと叫んだ。
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