アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
☆キヨレト 寝言から始まりました
-
今日は一大イベントがあってメンバーで集まってたんだけどお開きになった後、キヨくんと俺だけでもう一回飲もうってことになって現在俺ん家である。
「いやー、レトさんお疲れー!!」
「キヨくんもお疲れー!言うの2回目だけどね!」
「そろそろもう1回酒飲んじゃってもいいよね?!」
「ええんちゃう?今日は二人で飲み明かそうぜ!」
「うぇーい!!」
二人とも疲れていたけど逆にそれがテンションをあげる促進剤の様なものになって二人で飲み始めたところだ。まぁ、既にベロンベロンなんだけどさ。
「はー…マジでレトさん居たからここまで来れた説あるわー。いつもありがとう、レトさん」
「なになに?w今日めっちゃ素直やん、珍しっw」
「何言ってんの?俺いっつも素直よ?w」
「いや、騙されへんからwキヨくんいつもひねくれてるやんw」
「失礼なー。じゃあレトさんは俺が居なくてもいいんだ?」
「そんなこと言ってへんやん!いや、俺もね?つくづく思ってるわけよ。キヨくんが居てくれて良かったなーってさ」
「うわ!レトさんが素直。気持ち悪っw」
「ちょwそれはないやろ!酷いわw」
お酒のおかげでいつもより素直に喋れていた。他愛もない話をして2、3時間くらち経った頃だった。
「う…んぅ…」
キヨくんが机に突っ伏したまま動かないのだ。まぁ、見てわかると思うけど眠気MAXって感じだ。
「キヨくん、ベッド行きなよ…」
そう言う俺も酒にやられてかなり眠い。酒でぐでんぐでんになることは予想していたので泊まることも寝室で寝ることも許可していた。まぁ、許可しなくても勝手に行くだろうけど。
「行…く…」
行くとは言ってるけど眠過ぎて動けないみたいだ。運ぶしかないか?…いや、俺の今の眠気で動かせるとは到底思えない。諦めてこのまま意識を手放したい…
もう瞼が閉じて寝る直前だった時、微かに聞こえた。
「レ…さん…き…」
「ん…キヨくん…?なんて…?」
寝言なんだから聞いても応えるはずないんだよな…
まぁ、ベロンベロンだったから気付かなかったんだけど…でもその時は都合よくもう一回言ってくれた。
「レトさん…好…き」
「んー…そう…」
……
「んんん!?ちょっと待って!?」
「うわ!なになに!?地震!?」
「え、いや、今キヨくん…え?え?」
「いや、え?って言いたいの俺…どうしたの、レトさん?」
「どうしたのって今…あ、いや…何でもない…」
「びっくりした…俺もう凄い眠いから寝るわ。おやすみ」
「おやすみ…」
キヨくんが寝室に行った後、すっかり起きてしまった頭で考えた。
え、キヨくんが俺のこと好き?本当に?好きって…俺は…俺は…いやいや!自意識過剰になるのはやめよう!落ち着いて考えよう。寝言でしょ?意識はっきりしてる時に言ってるんじゃないし、夢で見ただけかもしれないし、ましてやキヨくんだよ?あんな煩くて、調子のってて…背高くて華奢で手綺麗だし……っておい!なんで後半褒めてんだよ!これじゃ俺、キヨくんのこと好きみたいじゃん…
まぁまぁ、俺。もう一回落ち着いて。今は寝言で言われてちょっと意識しちゃってるだけ。明日になれば全部リセットされて普通に過ごせる。よしよし、おやすみ俺。
――――――――――――――――――――――――
「…おはよ、レトさん」
「おはようキヨくん…」
うーわ、寝起きのキヨくん可愛いかもしれないって感じてる俺やばいかもしれない…てか俺バッチリ意識しちゃってるじゃん…何がリセットされて忘れてたるだよ!忘れられるわけねぇだろ!
「何?頭抱え込んで…悩み事?昨日のことと言いなんか変だけど?」
「いや…何でもない!」
「あー…そう…」
言えない!キヨくんに寝言で好きって言われた時から意識してて俺も今ときめいてるよ、なんて言えるわけが無い!
「本当に大丈夫?二日酔いとか?」
「あ、そうそう!俺ね、絶賛二日酔いなんだよねー!だから今日はもう帰ろ?キヨくんも二日酔いでしょ?そうに違いない!うん!バイバーイ!」
「ああ、え!?ちょ、レトさん!?」
キヨくんが居ると変に意識してしまって接することが出来ない。とりあえずキヨくんに家に帰ってもらって本当に心を落ち着けないと…落ち着け、レトルト。キヨくんは俺より年下で…でも何で俺こんなキヨくんのこと考えてまうんやろ…?ただ寝言で好きって言われただけやのに…
もしかして俺、キヨくんのこと好きなんか…?
いやいやいや!俺、普通に女の子が好きなはずやし!
これは一時の気の迷いやな、うん。よし、もう一回寝よう。そして今度こそ完全に忘れよう…!
――――――――――――――――――――――――
起きたらもう夜の7時だった。流石に寝すぎた…
ていうか、今思い出したけど明日キヨくんと実況の約束してた…今この状況でか…でも断るのも悪いし、出来るだけ顔を見ないようにすればいいかな?
そんなことを考えて、携帯を見たらなんとキヨくんからLINEが入っていた。
『なぁ、レトさん。今日の夜そっち行っていい?帰ったばっかだけどさw』
お昼の4時に連絡が入っていた。今から返信しても遅いのかもしれない。でも、連絡しないよりマシ?
そうだよな、とりあえず返信しよう。寝たからきっと忘れてるはずだし来てもらっても大丈夫!…やと思う…
ていうか単純にキヨくんに会いたかったり…する。ああ!もう!俺ってなんて身勝手なやつ!帰したと思えば会いたいとか我儘すぎ…
でも会いたいもんは会いたいし…よし!連絡しちゃお!
『うん、来てもええよ。返信遅くなってごめんな』
『全然いい!じゃあ今からそっち行くわ』
案外すぐに返信が来たからびっくりした。そしたら、まぁ一応部屋でも片付けておきますか。
――――――――――――――――――――――――
ピンポーン
「はいはーい。キヨくんいらっしゃーい」
「やっほー、レトさん!って言っても今朝まで会ってたわw」
「やなwまぁ、入って」
「失礼しまーす」
ソファに座ってもらってお茶を出したけど…やっぱあかーん!全然意識してまうやん!
キヨくん、なんか今朝よりかっこよくなってない!?俺の目がおかしいの!?
「ねぇ、レトさん」
「え!?え、何?」
「なんでレトさん今日そんな調子おかしいの?」
「お、おかしくなんてないよー。キヨくんの気のせいやろ?」
「いや、気のせいじゃない。俺がどんだけレトさん見てきたと思ってんの?」
「キヨ…くん…?」
「俺さ、初めて会った数ヶ月後にはもうレトさんのこと…好きだったんだよ。最初は俺もおかしいって思ったよ。男同士だし。でもレトさんを見てたらそんなことどうでもよくなるくらい好きって気持ちが溢れるんだよ。ごめん…気持ち悪いなら気持ち悪いって言って…その方が諦めつくから」
驚いた。まさかキヨくんがそんなに前から好きでいてくれたなんて…俺と同じ思いをしてたなんて…その好意にも気づかないで…俺はバカだ。
「なぁ、キヨくん。昨日の真夜中な、キヨくん寝言言ってたんよ。レトさん好きって」
「なっ…なにそれはずっ!/////」
「まぁ、聞いてや。それでな俺びっくりしてん。それこそキヨくんと同じ男同士やしおかしいって。でもその事を忘れてようとすればするほどキヨくんのことばっかり考えて…しまいに頭ん中キヨくんでいっぱいや。つまりな、何が言いたいかって言うと俺もキヨくんが好きやねん!」
「え…嘘でしょ…?ドッキリでしょ…?だってレトさんが俺のこと好きってそんなの…嬉しすぎるだろ…」
キヨくんが泣き出してしまったので俺は慌てて涙を拭いた。
「あー!キヨくん泣かんといて!嘘じゃないから!俺ちゃんとキヨくんのこと好きやで!大好きやで!」
「じゃあ、俺と付き合お?俺レトさんと一緒になりたい。レトさんとずっと一緒に居たいんだけど…」
「うん、俺も一緒に居たい!キヨくんと一緒に…だから俺からもお付き合いよろしくお願いします!」
「マジか…やばい、嬉しい…レトさん、キス…していい?」
「…うん/////」
俺とキヨくんは軽く触れるくらいのキスをした。キヨくんの愛を感じれたようで嬉しかった。
これから二人で歩んで行くって考えると嬉しくてたまらない。キヨくん、大好きやで。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 67