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6話 sideK
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「……手伝ってあげるから片付けよ?」
面倒見のいいつわはす君は苦笑しながらも話しかけた。
そして小さい子供をあやすかのように頭を撫でた。
つわはす君の方が精神年齢高いんじゃねぇかな……同い年だけど。
そしておとなしく撫でられているぺーぺーはと言うと。
「うん!」
こちらもまるで子供かのようにこく、と頷いた。
いつものように少し幼さが残った笑顔で。
なんか、友達というか親子というか……よく分からない。
ただ仲がいいのは分かった。
「あっ!!そうだちょっと聞いて!!」
俺は怒られるのを承知で大声を出したがもう慣れたのか呆れたのか何も言われなかった。
もう1年も一緒にいるんだしそれくらい当たり前、……であればいいのだが。
「あー、僕なんとなく察したよ。あれでしょ、転校生の子!」
はぁい、とぺーぺーがうざったいドヤ顔で手を挙げた。
最初その顔を見せられた時は咄嗟に近くにあったおしぼりを投げつけた。
どうにかならないのか、と前に言った事があるのだが
「無意識になってるみたいだからちょっと難しいかなぁ」
と言われたため今はもう諦めている。
「あ、キヨ君あれでしょ。転校生に嫌われたってやつ」
それに乗っかるようにつわはす君が話し始めた。
やはりあれは嫌われている反応に見えたのだろう。
同じクラスである2人もそう思っているようだった。
「そういうこと。それで、提案があんの」
に、と口角を上げた。
「転校生をこの俺らの集まり、ゲーム同好会に入れる!」
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