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水族館デート side:優
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水族館に着いて、
隣を見ると荘が眠っていた。
やけに静かだと思ったら寝てたのか。
…最初からわりと黙ってたけどな。
車に乗ったばかりの
荘を思い出してつい笑みがこぼれる。
まだ寝息をたてている荘を見ると、
まだ幼い寝顔に自然と口許が緩む。
「…少しくらい良いよな?」
朝からあんなに可愛い反応されたら
触れたくもなる。
目を閉じたままの荘の唇に
自分の唇をそっと重ねる。
ちゅっとリップ音がして荘が目を覚ました。
「着いたぞ」
「ん…」
まだ寝ぼけているようで
眠そうに目をこすっている。
「ごめん、寝ちゃって」
「いや、こっちこそごめん」
荘は寝てたんだし
俺が謝っても仕方がないんだけど。
なんだか悪いことをしたようでばつが悪くなる。
訳がわからなさそうに
こちらを見上げる荘から顔を反らして
車から降りる。
「おお…!」
水族館が目に入るのと同時に
駆け出した荘を見てつい笑ってしまう。
それに気付くと慌てたように隣に戻ってくる。
「はしゃぎすぎだろ」
「しゃーないだろ!
今日楽しみにしてたんだからな!」
そっぽを向いた荘を見ながら
馬鹿正直にこんなことを言う荘に少し照れる。
思わず頭を撫でながら顔を反らす。
その後も初デート、という
俺の言葉にわかりやすく照れる荘が面白くて
来てよかったと心の中で呟いた俺だった。
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