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水族館デート side:優
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会計を済ませていると
申し訳なさそうな顔で見つめられる。
「奢ってもらってばっかでやだ」
「…他のもんで返してくれればいい」
「俺なんも持ってねーよ…?」
首を傾げる荘に笑いをもらす。
納得してなさそうな荘を連れて
お土産が並んでいる店へ足を運ぶ。
「朔にお土産買ってかねーと!」
「公一に可愛いぬいぐるみでも…」
イルカのぬいぐるみ…
公一のげんなりした顔が浮かぶ。
…よしこれにしよう。
ふと隣にあったペンギンが目に入る。
ペンギン…荘に買っとくか。
「お待たせ!ってぬいぐるみ2個も!?
優恐ろしいほど似合ってねーぞ」
「うるさい。これ荘のな」
ペンギンのぬいぐるみを押し付けると
荘がぱっと笑顔になる。
「え!?まじで!?ペンギン!」
ぎゅっとペンギンのぬいぐるみを抱き締める。
荘、ペンギンのぬいぐるみが似合いすぎてるぞ。
「ん、それは…?」
「ああ、同僚に渡す」
「…女の人?」
少し不安そうに聞いてくる荘に
一瞬フリーズする。
ペンギンよりはるかに
可愛いのが隣にいるんだが。
「男の同僚。嫌がらせに」
「男の人…え、嫌がらせ!?」
男と聞いて安心した荘が
イルカをまじまじと見つめる。
「そう」
「優が嫌がらせとか…その人と仲いいんだな」
「どういう基準だよ」
仲がいいかどうかは置いとくとして
面白いからな。
公一にイルカだぞ。
もう笑うしかないだろ。
「そろそろ閉館だな」
「早いなーあっという間だった!」
車に乗り込んで次の行き先を考える。
まだ6時半だし帰るには早いよな。
「荘、どっか行きたいとこある?」
「優の家」
「俺の家…?何もないぞ?」
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